「東日本大震災を思い出す!」岩手県大船渡市の山林火災ルポ

 東日本大震災の14年目の取材に、被災地を訪れた。岩手県大船渡市では、山林火災があり、全国から消防車や救急車、防災ヘリが集まっている。ヘリの音が早朝から鳴り響く。普段とは違う様子に地元の人たちは14年前を思い出す人が多い、という、
渋井哲也 2025.03.03
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 2025年3月2日、岩手県陸前高田市や大船渡市では、日常とは違って、ヘリコプターの音が響き渡っていた。また、全国から応援に来る救急車や消防車も往来していた。そのため、地元の住民たちは、まるで14年前の、2011年3月11日に起きた、東日本大震災を思い出していた。

山林火災の消火活動。通岡峠付近から(撮影:渋井哲也。25年3月2日)

山林火災の消火活動。通岡峠付近から(撮影:渋井哲也。25年3月2日)

 この日の地域紙「東海新報」は号外で、「赤崎・綾里大火 焼失1800ヘクタールに」「越喜来にも火の手」避難所利用者増加『自身の健康第一に』」との見出しで報じていた。

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