タイ少女・人身取引事件。国際協力をいかにすべきか。大人の買春者処罰規定の話は別で議論を

 12歳のタイ国籍の少女がマッサージ店で性的サービスを伴う仕事に従事させられていたことが発覚した。この事件をきっかけになされるべきは、人身取引の国際協力をいかにすべきかという点だろう。また、客になった男たちの逮捕・検挙をすべきだろうが、困難さもある。
渋井哲也 2025.12.07
読者限定

 東京都文京区の「マッサージ店」(東京メトロ・湯島駅近く)で働いていたタイ国籍の当時12歳の少女が人身取引の被害者として保護された事件に関連し、少女が性的マッサージをしていたことから、国会等で、「売春防止法」を改正するなどして、買春者を処罰すべきという声が持ち上がっている。しかし、すでに禁止されている「児童買春」と、改正が必要な大人を含む「買春者」への処罰規定の新設の議論が混同しているように思う。改めて議論を整理したいと思う。

マッサージ店があったとされるビル(撮影:渋井哲也)

マッサージ店があったとされるビル(撮影:渋井哲也)

来日後、空港から店へ母親と直行

この記事は無料で続きを読めます

続きは、3150文字あります。
  • 少女は性交を拒んだとされるが…
  • 客の誰も通報しなかった?
  • 大人を含めた買春者処罰の議論は時期尚早では?

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
8月の女子高生の自殺者数に変化?コロナ禍の20年よりも多い!いったい、...
サポートメンバー限定
グルーミングによって10歳の少女にわいせつな言動を送り、児童ポルノ画像...
サポートメンバー限定
世界自殺予防デー 増加する日本の子どもの自殺者数 現在の対策はニーズに...
サポートメンバー限定
指導死裁判で「予見可能性」のハードルを超えられるか 鹿児島市訴訟 指導...
誰でも
鹿児島市男子中学生の指導死裁判の判決は8月26日 亡くなる直前の、担任...
読者限定
校外活動に関する危機管理体制がなかった同志社国際高校 文科省は「学校事...
サポートメンバー限定
沖縄研修旅行当日もあった不安要素。引率教員はボートに乗らず、学校安全が...
サポートメンバー限定
報告書で分かった同志社国際高の危機管理体制の杜撰さ 事故のずっと以前か...