斡旋グループのリーダーとされる被告が起訴内容を認める〜海外への売春あっせんによる職業安定法違反事件④
海外での売春斡旋グループの三人が起訴された公判。リーダーとされる男の公判は分離され、ようやく罪状認否で男は起訴内容を認めた。検察側が提出された証拠によって犯行全体の流れが明らかになりつつある。次回は被告人質問と情状証人が証言をする。
渋井哲也
2024.08.25
読者限定
海外で売春をさせるために日本人女性をあっせんしていたとして、警視庁が男たち3人を職業安定法違反(有害業務あっせん)の疑いで逮捕していた事件の公判が東京地裁(友重雅裕裁判長)で8月20日、開かれた。他の2人とは分離して別進行になっていた東京都品川区の会社役員、臼井良夫被告(54)は前回の公判で、弁護人が罪状認否を留保していた。今回の公判で、小さな声で「間違いありません」と、起訴内容を認めた。これで起訴された三人とも、罪状を認めたことになる。
この事件では、東京都府中市の、会社役員大原洋介被告(44)、自営業の田中康博被告(63)の二人も起訴されており、すでに罪状を認め、被告人質問を終えている。臼井被告だけが、別進行となっており、検察側が提出する証拠を待っていたため、罪状認否を留保していた。
臼井被告は紺の上下のスーツを着用して法廷に入った。
この記事は無料で続きを読めます
続きは、1262文字あります。
- 証拠提出で、海外売春斡旋の流れがあきらかに・・・
- 臼井被告は2020年ごろから「売春店をやりたい」と言っていた
すでに登録された方はこちら