「感謝してくれる女性がいた」経理担当者が続けた理由〜海外への売春あっせんによる職業安定法違反事件③

 海外で売春をさせるために日本人女性をあっせんしていたとして、警視庁が男たちを逮捕していた事件。多くの報道がされましたが、裁判ではどんなことを語ったのか。

*ニュースオンラインの情報発信、取材継続の支援のため、有料会員の登録をご検討ください。
渋井哲也 2024.07.19
読者限定

 海外で売春をさせるために日本人女性をあっせんしていたとして、警視庁が男たちを逮捕していた事件の公判が東京地裁(友重雅裕裁判長)で7月18日、被告人質問があった。東京都府中市の、会社役員大原洋介被告(44)、自営業の田中康博被告(63)の2人が証言。ともに起訴事実は争わず、認めた。検察は懲役2年を求刑した。

 今回の配信では大原被告のやりとりを取り上げる。

 大原被告の被告人質問が行われた。大原被告は、海外売春あっせんグループの経理担当として働いていた。そのため、直接、女性たちとのやりとりはしていない。まずいと思っていたものの、大原は仕事を続けた。その理由について「表面的にかもしれませんが、お礼を言ってくれる女性、感謝をしてくれる女性がいたからです」と述べた。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2120文字あります。
  • 役員の自覚はなく、事実上、一従業員
  • 私も(海外売春のあっせんをする)会社の設立メンバー
  • 続けた理由は、表面的にかもしれませんが、お礼を言ってくれる女性、感謝をしてくれる女性がいたから

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
【子どもの自殺・9月1日問題】夏休み明けの、子どもの不登校や自殺が増え...
サポートメンバー限定
客待ち女性たちが売春防止法違反で逮捕後、新宿・歌舞伎町の大久保公園付近...
サポートメンバー限定
【広陵高校の暴行事件】7月に県は「いじめ」と把握していた。しかし、「い...
サポートメンバー限定
【被害生徒保護者インタビュー】いじめ不登校事案の「検証委員会」を設置せ...
誰でも
被害者への謝罪はなし。広陵高校が2回戦以降、出場辞退。校長が明らかにする
サポートメンバー限定
甲子園出場校・広陵高校の暴行事件 いじめ重大事態として県に報告せず 
サポートメンバー限定
いじめの事実や因果関係の認定に課題 「子どもいじめ防止学会」設立記念大...
サポートメンバー限定
【参院選2025】「日本人ファースト」は希望か 参院選で自公は過半数割...