児童生徒の自殺 413人で年度比較では過去2番目の多さ 警察統計との差は115人 「詳細調査」は23件、5.6%だけ 問題行動調査

 文部科学省は「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」を公表した。この記事では「自殺」の項目について分析する。
渋井哲也 2025.10.31
サポートメンバー限定

 文部科学省の2024年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」が公表された。10月29日付。すでに各報道機関が記事にしているが、「いじめ」や「いじめ重大事態」、「不登校」、「暴力行為」が過去最多と報じられた。学校が「いじめ」等を積極的に認知するようになったことは評価すべき点だ。「不登校」の増加は、教育機会確保法の趣旨が浸透してきたことも一因だろう。ここでは、各記事であまり触れられていない「自殺」についてみてみる。 

年度比較では過去2番目に多い413人

 24年度の児童生徒の自殺者数は413人。「令和」になって以降、2番目に多い数だ。最多は20年(令和2年)度で415人。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、2527文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
「結果的に押し付けてしまった。借金がなくなれば病院に通いたい」 前科8...
誰でも
「子どもの自殺」文科省が背景調査指針改訂案を示す パブリックコメントを...
サポートメンバー限定
「心が折れて、無理やり、肛門に入れられ…」被害男性が証言 スカウトグル...
サポートメンバー限定
法廷で警察対策DVDを流す スカウトグループ「ナチュラル」 証拠品の動...
サポートメンバー限定
神戸市内の小学校で児童間の性被害が「いじめ重大事態」に 女児は一時、急性ストレス障害で不登校に
サポートメンバー限定
【記者会見詳報】「個別指導をしていれば防げた」 東京高専で自殺した男子...
サポートメンバー限定
子どもの自殺は減少するのか? こども家庭庁が「パッケージ」を取りまとめ...
サポートメンバー限定
トー横・児童ポルノ製造事件。被告人は「撮影していない」と無罪主張。検察...