犯行直前、「人を殴ったりしないと報酬はない」と指示される〜ルフィ・闇バイト「トクリュウ」広島事件関連裁判
10年以上前までは闇サイト事件が主流だった。「闇の職業安定所」という掲示板サイトで、裏仕事を請け負って、報酬を得るものだ。しかし、最近では誰でもが検索が簡単にできるSNSでの募集が多くなっている。そのはしりだったのルフィ事件だ。
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渋井哲也
2024.11.19
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闇バイト事件は、警察当局は、「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」と位置付け、捜査を強化している。 特に、「ルフィ」などと名乗る指示役のグループによる広域強盗事件は注目を集める。実行犯の一人、加藤臣吾被告(26)の裁判は東京地裁立川支部(岡田健彦裁判長)で行われている。11月14日、共犯者らの供述調書が読み上げられた。
起訴状などによると、加藤被告は、23年1月、東京・狛江市の住宅で高級腕時計が奪われ、90歳の女性が殴られて死亡した事件や、22年12月に広島市の高級時計店から現金などが奪われた事件などで強盗致死や強盗傷害の罪に問われている。今回は、広島事件に関する供述調書の一部を紹介する。
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- <広島に行く。東京駅に集合>と指示され、東京駅に行くと…
- ニュースをチェックすると、一人が意識不明だということを知った。怖くなったので、ルフィからの仕事の依頼は断った。
- 抵抗にイライラし、モンキーレンチを取り出した。「死んでも仕方がない」と思い、後頭部を殴った
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