「自殺願望者であれば好都合」さいたま市で自殺願望のある女性の殺害が発覚 座間男女9人殺害事件から3ヶ月に起きた事件

 再び、SNSで自殺願望のある女性と知り合って、殺害する事件が発覚した。しかも、2017年の座間9人殺害事件が発覚した3ヶ月後に起きた事件だった。
渋井哲也 2025.06.20
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 さいたま市大宮区の無職の男(31)が、当時行方不明となっていた茨城県在住の女性(当時21)の首を絞めるなどして殺害した疑いで埼玉県警に逮捕された。自殺願望者を殺害したという意味では、2017年10月に発覚した座間市男女9人殺害事件と同じだ。最近になって発覚した、山形県・福島県にまたがって起きた自殺幇助事件とも似ている。

 座間事件以降、厚生労働省はSNSを利用し、自殺対策を始めた。筆者は拙著『ルポ 座間9人男女殺害事件 被害者はなぜ引き寄せられたのか」(光文社新書、2022年1月)を記した。その中でも、すでに類似の事件が起きていることを指摘した。最近でも、山形県・福島県での事件も起きていた。SNS相談の充実が、座間事件と同様の事件を抑制しない可能性を示したのではないか。

さいたま事件「自殺願望のある人を探した」

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