8月の女子高生の自殺者数に変化?コロナ禍の20年よりも多い!いったい、今年はどんな要因があるというのか
児童生徒の自殺者数が増加傾向になり、少子化傾向にもかかわらず、2025年は538人(警察庁統計)で過去最多となった。今年も高止まり傾向に変化はない。9月が近づくと、行政でもメディアでも、9月の自殺者数の増加を想定し、「相談」と呼びかけた。こども家庭庁は、「こどもの命と安全を徹底的に守る」大臣プロジェクト2026 第1弾 『こども・若者 自殺防止総力戦略』を発表しているが、どこまで、子どもや若者の当事者に届くのだろか。
厚生労働省は、警察庁の自殺統計原票にもとづいて「地域における自殺の基礎資料」を毎月公表している。8月の統計も公表された。それによると、小学生1人、中学生18人、高校生43人、大学生は34人だった。

コロナ禍では公園から人の姿が消えた。そのコロナ禍よりも8月の女子高生の自殺者数は多い。
この中で、高校生の増加が気になる。7月の20人からすると2倍になった。高校生はここ数年、7月は6月より少なく、8月は7月よりやや多いが、9月にピークを迎える傾向がある。8月に顕著な増加があったのは2020年だった。

厚生労働省の「地域における自殺の基礎資料」:から渋井がグラフ化
このときは、コロナ禍で休校措置が取られていたタイミングだ。「三密」(密閉、密集、密接)を避けるために、コミュニケーションの量が少なくなった。19年に比べると、2.4倍にもなった。しかも女子のほうが影響を受け、19年の3人から8倍の24人になった。しかも、男子の23人を超えた。この特の増加は、コロナ禍によるコミュニケーションの変化というわかりやすい説明が、一定程度、成り立った気がする。
しかし、今年の8月は、どのように説明がつけられるのだろうか。男女合わせて、25年の30人から43人になり、1.4倍になった。男子の場合は6人減少し、20人から14人になった。一方で、女子は約3倍で、25年の10人から29人になった。