強制性交等罪に問われた滋賀医大男子学生が逆転無罪判決。大阪高検が上告。緊急アクション「 #言葉つむぐデモ 」も行われた!

 性犯罪をめぐる刑法の改正が続いているが、この事件は「強制性交等罪」となっていた2022年当時のもの。「暴行もしくは脅迫」がなければ罪に問うのが難しい時代のものだ。この事件の判決は、一審では有罪だったが、控訴審で逆転無罪となった。そのため、性被害の当事者や活動家たちが声を上げた。
渋井哲也 2025.01.06
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 滋賀医科大学の男子学生2人が、女子学生に対する強制性交等罪に問われた裁判の控訴審で、大阪高裁(飯島健太郎裁判長)は12月18日、「同意の上で性交等に及んだ疑いを払拭できない」などとして無罪判決を言い渡した。26日、大阪高検は最高裁に上告した。控訴審判決に関して、ネット上では、オンラインでの署名活動を行ったり、街頭でのデモを行う動きが見られた。

一審・大津地裁では有罪

 一審の大津地裁では、2人の被告に有罪判決を下していた。A被告(27)には懲役5年、B被告(29)には懲役2年6ヶ月としていた。判決によると、2022年3月、大津市内の、元滋賀医科大生の男(27)と共謀して、女子学生に性的暴行を加え、携帯電話で動画撮影をした。

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  • 控訴審では「同意があった疑いが拭いきれない」と無罪
  • 緊急アクションでデモも
  • 刑法改正の流れ
  • 判決に対する納得のできなさ

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