埼玉県鴻巣市いじめ不登校裁判。一部をいじめと認める。棄却となった市には控訴方針

 埼玉県鴻巣市で起きたいじめに関する損害賠償訴訟が行われた。一審のさいたま地裁では、被告3人のうち2人の行為について不法行為を認め、賠償命令。もう一人の行為と、いじめ対応について学校の対応については、訴えを棄却した。
渋井哲也 2025.02.15
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 2019年に埼玉県鴻巣市の市立中学校に通う中学1年生のマサル(仮名、当時13)が、いじめを受けた同級生3人と、いじめ対応が不十分だった市に対してあわせて約300万円の損害賠償を求め、さいたま地裁に提訴した。24年12月、さいたま地裁は3人のうち2人に対して一部の不法行為を認め、それぞれ5万円ずつの賠償を認めた。しかし、もう一人の同級生と、市に対する請求は棄却した。

マサル側は判決を不服として、市に対しては控訴する方針だ。その際、裁判費用を捻出するために、クラウドファンウンディングも始めた。

裁判費用のために始めたクラウドファウンディング

裁判費用のために始めたクラウドファウンディング

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