17年目の秋葉原通り魔殺傷事件の現場。あの日、事件現場に居合わせ、救助に当たった男性はいま?
秋葉原通り魔殺傷事件から17年。すでに実行犯の加藤智大には死刑が執行された。その現場には、関係者の多くが訪れる。事件当日、救助に当たった男性も訪れた。筆者のインタビューに応じた。
渋井哲也
2025.06.08
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17年前の2008年6月8日、加藤智大は東京・秋葉原の交差点に2トントラックで突っ込み、通行人5人をはねた。その後、降車した加藤は、通行人ら17人をナイフで刺す「秋葉原通り魔殺傷事件」を引き起こした。この事件で7人が死亡し、10人が重軽傷を負った。その後、2015年死刑が確定した。2022年、死刑が執行された。
あの日、事件現場に居合わせ、救命活動に参加した民間の男性がいた。大学院生の西村博章さん(40)だ。事件発生から6年間は心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状が重く、現場は訪れていない。その後、ほぼ毎年のように、事件のあった6月8日に現場にやってくる。今年も献花台に手を合わせた。

17年目の事件現場の献花台(撮影:渋井哲也)