栃木県立高校のトイレ内での暴行動画がSNSで拡散 県教委が会見 関係者への誹謗中傷も

 栃木県立高校のトイレ内で生徒間での暴行に関する動画がSNSで公開されて、拡散された。そのことが話題になり、報道も相次いだ。栃木県知事も「絶句した」などと発言し、会見をするように、教育長に指示した。
渋井哲也 2026.01.07
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 2026年1月、栃木県立真岡北陵高等学校(真岡市)の校内で発生した生徒間暴行に関する動画が、SNSで拡散されたことで話題になっている。約9秒の動画が1月4日21時2分にSNSの、X(旧Twitter)に投稿され、1億回閲覧されるほどの急速な拡散をみた。県教委によると、動画は昨年12月19日、清掃終了後の男子トイレで撮影されたもので、無抵抗の被害生徒に対し、加害生徒が顔面を2度殴り、後頭部を蹴る様子が映っている。周囲の生徒がはやし立てる声も記録されている。

 県教育委員会は1月7日、記者会見を開き、事実関係と対応を説明した。会見では、警察捜査中であること、学校調査中であることを前置きし、途中経過であると強調。学校名は被害者を含む生徒の安全確保と教育的配慮から非公表とした。

動画拡散の日に学校側も把握。警察も捜査開始

 会見によると、1月4日夜に動画拡散を把握。翌5日に学校が動画の詳細を確認した。学校側は動画拡散前、暴行の事実を把握していなかった。一方、警察は暴行事件として捜査を開始した。警察では、加害生徒は事実を認め、「大変申し訳ない」と反省の意を述べていると伝えられているが、会見では県教委はこの点を明らかにしていない。

 学校や県教委の対応としては、関係生徒への聞き取りを進め、警察に協力をしていく。学校としては、保護者には1月5日に一斉メールで状況説明を送付し、今後保護者説明会を開催。スクールカウンセラーを活用したメンタルヘルスケアも強化する。県教委は指導主事を派遣し、事実確認と支援を進めている。また、全校生徒対象の学校生活アンケートを1月8日に実施予定という。

栃木県立真岡北陵高校のホームページ

栃木県立真岡北陵高校のホームページ

いじめに該当するかどうかは「調査中」

 いじめに該当するかについては「調査中。可能性を視野に入れているが、未認定」と慎重な姿勢も見せた。その上で、重大事態と認定するかどうか、調査に当たっては第三者委員を会設置するかどうかは現段階で検討していない。動画以外の暴行や過去トラブルは確認されていない。被害生徒の怪我程度についても警察捜査中のため非公表とした。

 福田富一知事は6日の会見で動画を確認した感想を「絶句した。卑怯者、弱い者いじめはやめろ」と強い言葉で非難していた。県教委に7日までの記者発表を指示した背景には、事態の深刻さを認識した判断がある。

 一方、動画拡散による二次被害が深刻化していることも明らかにした。加害生徒の特定や実名晒し、家族情報までがSNSで広がり「ネットリンチ」との批判もある、学校・県教委には全国から抗議や問い合わせが殺到し、一部の部活動が大会出場を辞退することになった(誹謗中傷による生徒安全配慮)。県教委は「個人情報流出は重大な侵害。二次被害を防ぐため拡散自粛を」と呼びかけ、悪質な誹謗中傷には警察相談を検討する姿勢を示した。

「清掃終了後、男子トイレで同校の生徒により撮影」

 以下は記者会見の要旨だ。

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続きは、5811文字あります。
  • 「個人情報が流出したことも重大な侵害」
  • 詳細は「調査中」「捜査中」
  • 部活動は大会を辞退
  • 学校側が把握したのは「動画公開後」
  • いじめ重大事態かどうかは「聞き取りで判断」
  • 確認したのはSNSにあがったもの。他は把握していない
  • 学校では「誰も把握していなかった」
  • 誹謗中傷については「悪質なものは警察に」

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