女子児童生徒の自殺が増加する異例の事態。4年連続400人台かつ2年連続500人台〜自殺対策白書&問題行動調査
児童生徒の自殺者数は2年連続500人台となった。なかでも、女子の自殺者も増加し、男子の自殺者を超えた。一般論として、日本の自殺者は、男性が多く、女性の2倍ほどになる。そうした全体の傾向と比べると、異例の事態だ。
渋井哲也
2024.11.08
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政府は24年版「自殺対策白書」を公表した。これによると、近年は「こどもの自殺」が増加傾向にある。特に小中高の児童生徒の自殺者数は2年連続で500人台になった。統計を開始して以降、400人超は4年連続、初めて500人台は2年連続で続いた。文部科学省の「問題行動・不登校等調査」も10月末に発表になった。これによると、自殺した小中高生のうち、女子が男子を上回った。通常、自殺者は男性の方が多く、異例の事態になっている。

警察庁統計を年度に換算し、グラフ化したもの。渋井哲也が作成した
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- 地域ごとに20歳未満の自殺死亡率の傾向が違っている!
- 小中高生の自殺者数は13年連続で300人を超えた!
- 基本調査されない児童生徒の数は変わっていない!
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