海外への売春斡旋による職業安定法違反事件 豪で売春店の店長をしている男の公判は分離

 海外で売春する日本人女性がときおり話題になっている。その女性たちはどのようなルートで海外へ行くのか。その一旦が垣間見える事件の裁判を傍聴した。

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渋井哲也 2024.07.04
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 海外で売春をさせるために日本人女性をあっせんしていたとして、警視庁が男たちを逮捕していた事件の公判が東京地裁(友重雅裕裁判長)で7月2日、始まった。起訴されていたのは東京都品川区の会社役員、臼井良夫被告(54)と東京都府中市の会社役員大原洋介被告(44)、大阪府箕面市の自営業、田中康博被告(63)の3人。大原、田中の両被告は起訴内容を認めたが、臼井被告は留保した。そのため、臼井被告の裁判は分離し、別進行とした。

 この裁判は海外で売春させるための斡旋として関心を集めている部分がある。初公判では、報道席に海外メディアの記者が座っていた。臼井被告と大原被告は紺の上下のスーツを着用して法廷に入った。田中被告は私服で入廷。ビニール傘も持参していたが、裁判所職員が預かった。

東京地裁

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