高校の部活動で私学と公立の差が顕著 初めて不適切指導の詳細を調査 文科省
文科省は不適切な指導の調査を初めて公表した。これは、不適切な指導をきっかけに自殺した児童生徒の遺族らで作っていた任意団体が求めていたものだ。これにより、不適切指導によって処分を受けた教員の状況がこれまで以上に明らかになった。
渋井哲也
2024.12.23
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文科省が初めて「不適切な指導」で処分を受けた教職員の詳細を公表
2023年度に性犯罪・性暴力で処分の教員が320人となり、初めて300人を超えたというニュースがあった。2022年4月、「教員による児童生徒性暴力防止法」が施行されたが、毎日新聞は、「ネット交流サービス(SNS)での児童生徒への私的な連絡を禁止する指針策定や、加害防止研修といった取り組みは各地で進められているが、処分の増加は防げなかった」(最終更新12月20日17:58)としている。
また同年度に精神疾患で休職した公立学校の教職員は7119人となり、初めて7000人を超え、過去最多になったというニュースもあった。病気休職の要因について、今回初めて調査をしたが、「児童・生徒に対する指導に関すること」(26.5%)が最多だった。ついで「職場の対人関係(上司・同僚・部下など)」で23.6%だった。
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- 不適切な指導で処分された教職員の詳細があきらかに
- 前年よりも不適切指導で処分された教職員が増加。何を意味する?
- 不適切指導は授業中と部活動で多い!
- 公立と私立の差。中学と高校の差
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